オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ
公開:2025.12.25 更新:2026.01.21
オフィスレイアウトは、働きやすさや生産性、企業イメージに大きな影響を与える重要な要素です。しかし、「何から考えればいいのか分からない」「参考になる情報をまとめて知りたい」という声も少なくありません。
本記事では、オフィスレイアウトの基礎知識から進め方、実践的なポイント、さらに規模別・事例別の情報までを網羅的にまとめています。これからオフィスづくりを検討される方は、ぜひ参考にしてください。
- 事前に押さえておきたい、目的・広さ別オフィスレイアウトの分類
- 初めてオフィスレイアウトをする進め方
- 自社でオフィスレイアウト案を作成する方法
- プロが教える、ワンランク上のオフィスレイアウトにする方法
- 失敗しないために押さえておきたい、オフィスレイアウトのポイント
- コストゼロ!オフィスレイアウトを自社で変える方法
- 快適な環境作りに欠かせないオフィスレイアウトの基準寸法
- オフィスで必要な1人あたりの専有面積とオフィスの広さの選び方
- 小規模オフィスにおけるレイアウト設計のポイントと事例3選
- レイアウトを工夫して快適な小規模オフィスを実現した事例6選
- 20坪~150坪まで、様々な広さ・形のオフィスレイアウト事例9選
- まとめ
事前に押さえておきたい、目的・広さ別オフィスレイアウトの分類

一つの空間をどのようなレイアウトにするかによって、オフィスの使い勝手や印象は大きく変わります。
自社にとって最適なレイアウトを実現するためには、まず代表的なレイアウトの種類や特徴を理解しておくことが重要です。
オフィスレイアウトの基本
オフィスレイアウトは、最初にテーマ・コンセプトを設定し、それをもとに必要なスペースを洗い出し、具体的な配置を設計していく流れで進めます。
中でも、テーマ・コンセプトの設定は、レイアウト全体の方向性を決める非常に重要な工程です。
目的に応じたオフィスレイアウトの分類
オフィスレイアウトは、「どのようなオフィスを目指すのか」という目的によって設計方法が異なります。
例えば、おしゃれさを重視するのか、働きやすさを優先するのか、リモートワークに対応した環境にするのか、コミュニケーションを活性化させたいのかといった視点により、ゾーニングや動線計画は大きく変わります。
広さに応じたオフィスレイアウトの分類
オフィスレイアウトは、オフィスの広さによっても考え方が異なります。
20〜40坪の小規模オフィス、40〜100坪の中規模オフィス、100坪以上の大規模オフィスといった段階ごとに、重視すべきポイントや工夫の方向性が変わります。
※詳しい内容は、下記の記事で解説しています。
「オフィスレイアウトとは?基本的な作り方からスタイル別のポイントまで徹底解説」
初めてオフィスレイアウトをする進め方

理想的なオフィスレイアウトを実現するためには、オフィスデザイン会社にすべてを任せるのではなく、基本的な流れを理解しておくことが大切です。
オフィスレイアウトの意義
初めてオフィスデザインを行う企業の中には、「オフィスレイアウト=執務スペースの座席配置」と捉えているケースもあります。
しかし実際には、オフィスレイアウトとは執務スペースだけでなく、会議室や休憩スペース、動線を含めたオフィス全体の空間設計を指します。
オフィスレイアウトを設計するための5つのステップ
オフィスレイアウト設計は、大きく分けて
1)オフィスのテーマ・コンセプト決め
2)レイアウトの希望条件抽出
3)ゾーニングプランの検討
4)ゾーニングの方向性決定
5)レイアウトプランニング
という5つのステップで進めます。
オフィスレイアウト設計の具体的なアクション
1)オフィスのテーマ・コンセプト決め
例えば、「出社したくなるオフィス」「集中して仕事ができる」「リラックスしてコミュニケーションがとれる」など、そのオフィスで目標・実現したい内容を社内で決めます。
2)レイアウトの希望条件抽出
下記はとあるケースの希望条件です。
・受付エリア(無人)セキュリティ対応
・会議室12人用(防音希望)、6人用をそれぞれ一部屋づつ
・執務スペース(スタッフ30人:代表1、管理6、企画5、営業10、サービス8)
・社長室
・ミーティングコーナー4人用✕2つ
・倉庫
・リフレッシュスペース
3)ゾーニングプランの検討
希望条件に合うゾーニングプランを複数案件検討します。特に会議室、社長室、倉庫など個室の位置によりスペースの活用が大きく変わってきます。
4)ゾーニングの方向性決定
ある一つのゾーニングプランを基にしてレイアウトプランを作成していきます。
5)レイアウトプランニング
個室の位置は、ゾーニングで決定していますので、あとはそれぞれの詳細なレイアウトを調整しています。特に、執務スペースエリアのデスク配置、収納配置、コピー機、パントリーなど、一つ一つ具体的に内容・サイズを検討して最終レイアウトを作成していきます。
自社でオフィスレイアウト案を作成する方法

社員が快適に働けるオフィスを実現するためには、専門会社に依頼する前に、自社で一度レイアウト案を検討しておくことが効果的です。
失敗しないための下準備
まずはオフィス全体のコンセプトを明確にし、必要なスペースをリストアップします。
そのうえで物件図面を確認しながら、基準寸法を意識し、動線を考慮した最適な配置を検討していきます。
参考になるオフィスレイアウト事例3選
業務スタイルやオフィスの広さによっては、レイアウトに工夫が必要です。そのため、さまざまな事例を参考にすることは非常に有効です。
例えばフリーアドレスの場合、間仕切りを極力使わず空間を広く見せつつ、集中できるエリアを設けるといった工夫が求められます。
※具体的な方法や事例の詳細については、下記の記事で詳しく解説しています。
「オフィスレイアウトを自社でも考えたい方必見!プロが教えるチェックリストと参考図面」
プロが教える、ワンランク上のオフィスレイアウトにする方法

オフィスレイアウトは、設計の考え方や専門的な工夫によって完成度に大きな差が出ます。優れたレイアウトは、社員の満足度を高めるだけでなく、見た目の美しさにも表れます。
働きやすさを追求する7つのポイント
“働きやすさ”を高めるためには、
1)ゾーニング
2)安全性
3)動線
4)スペースの優先順位
5)動作空間と通路
6)収納量
といった点に注目することが重要です。
美しさを追求する6つのポイント
“美しさ”の面でワンランク上を目指すには、
1)凹凸をなくす
2)ストレートな動線
3)機能ごとのまとまり
4)パーティションの統一
5)会議室・役員室の適切な広さ
6)デッドスペースの活用
といったポイントが鍵となります。
※具体的な内容は、下記の記事で詳しくご紹介しています。
「オフィスレイアウトをワンランクアップさせるための13のチェックポイント」
失敗しないために押さえておきたい、オフィスレイアウトのポイント

オフィスは一度間仕切りや配置を決めると、簡単には変更できません。
後悔のないオフィスづくりのためにも、事前に重要なポイントを押さえておきましょう。
明確にしておくべき前提条件とは?
前提条件として整理しておくべき項目には、物件の平米数、従業員数、組織体制、業務内容、必要な業務支援スペース、持ち込む什器、必要な収納量、会議室に必要な設備、電話・ネット回線、マシンルーム(サーバー)、セキュリティポリシー、ビルの仕様マニュアル(あれば)、会社のブランディングガイドライン(あれば)などがあります。
30名、50名、100名のケースで見るオフィスレイアウトのポイント
例えば80坪・30名規模のオフィスでは、比較的余裕を持ったレイアウトが可能です。一方、310坪・100名規模のオフィスでL字デスクを配置する場合は、通路幅を確保しながら効率的な配置を行う必要があります。
※すべての前提条件やケース別の解説については、下記の記事で詳しく解説しています。
「失敗しないオフィスレイアウトのコツと社員数別レイアウト事例3選」
コストゼロ!オフィスレイアウトを自社で変える方法

間仕切り工事を行わず、家具の配置換えのみであれば、費用をかけずにオフィスレイアウトを見直すことが可能です。
配置換えの手順とポイント
配置換えの基本的な流れは、通常のオフィスレイアウト設計と同様です。
対向式(島型)や同向き式、リンク式といった座席配置の種類を理解し、パーティションを効果的に活用することが成功のポイントです。
3つのケースをご紹介
組織変更に伴う業務スペースの再配置や、TV会議増加に対応した会議室の見直し、働き方改革に合わせたオフィス全体の配置変更など、さまざまなケースがあります。
※具体的な実践の流れや事例の詳細は、下記の記事でご紹介しています。
「コストをかけずに自社で完結!オフィスレイアウトを変更する方法」
快適な環境作りに欠かせないオフィスレイアウトの基準寸法

オフィスレイアウトを検討する際には、基準となる寸法を理解しておくことが欠かせません。
知っておきたい様々な基準寸法
通路幅は最低600mm、人がすれ違う場合は1200mmが目安です。
デスク間の距離は、着座時の椅子幅として400〜500mmが必要なため、デスク全体では1600〜1800mm程度を確保します。
そのほか、デスクと壁の間隔、コピー機周り、応接室の寸法基準も把握しておきましょう。
※詳しい寸法については、下記の記事でさらに詳しくご紹介しています。
「オフィスレイアウトに必要な寸法基準とは?」
オフィスで必要な1人あたりの専有面積とオフィスの広さの選び方

オフィスの広さを検討する際の指標として、1人あたりの専有面積があります。これは労働安全衛生法でも定められています。
1人あたりの専有面積とは?
1人あたりの専有面積は、「1人当たりのオフィス面積(㎡)=オフィス面積(㎡)÷在籍従業員数(人)」で算出されます。
東京都内では、1人あたり約3.8坪が平均とされ、推奨される目安は2〜3坪です。
オフィスのベストな広さとは?
オフィスは広すぎても狭すぎてもデメリットがあります。
狭い場合でも、複数の役割を持たせた空間づくりやフリーアドレス化、ペーパーレス化などの工夫により、快適な環境を実現することが可能です。
※オフィスの広さに関する詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。
「【オフィスレイアウト】オフィスにおける1人あたりの占有面積とは?」
小規模オフィスにおけるレイアウト設計のポイントと事例3選

小規模オフィスのレイアウトでは、下記3つのポイントを押さえておくことが大切です。
ポイント1:スペースの実寸(ビル室内の正確な寸法)
5cm、10cmの違いがレイアウトを左右する場合があります。まずは室内の各処の有効寸法を実測して、正確なオフィスの躯体図を作成します。
ポイント2:通路を最小限にする
オフィス内に無駄な通路を作らないようにします。通路の長さもできる限り短くして、執務スペース、会議スペースをできるだけ広く活用できるようにします。
ポイント3:配置を工夫する
具体的には、下記のような方法があります。
・壁面の使い方として、デスクを壁に付けた場合、その上の空間を吊り棚にして収納スペースをとる。
・ゴミ箱を単体で配置せず、ゴミ箱を内蔵させた棚を活用すると、上が収納スペースとして活用できる。
・作業台を単体で配置するよりは、ローキャビネットを作業台の代わりにすることでその下の収納スペースが確保できる。
・会議室のモニターは、スタンド式だと脚のスペースをとるため、壁付にすると無駄な出っ張りが無くせる。
・狭い空間を仕切る場合は、ガラスを活用して空間が広がるように計画する。目隠ししたい場合は、目線のところだけ隠れるようにするとよい。
小規模オフィスのレイアウト事例
16坪に複数機能を集約した事例や、50坪で会議室・執務・休憩スペースを確保した事例、60坪で複数部門と多様なミーティングスペースを配置した事例などがあります。
※各事例の詳細は、下記の記事で詳しく解説しています。
「小規模オフィス事例5選|レイアウトパターンとゾーニングについて解説」
レイアウトを工夫して快適な小規模オフィスを実現した事例6選

数ある小規模オフィスデザイン事例の中から、特にレイアウトに工夫を凝らした事例を厳選しています。
緩やかなゾーニングで開放感を演出した18坪の空間や、造作家具で効率化した15坪のオフィス、個室や休憩スペースまで確保した16坪の事例など、多彩なケースをご紹介しています。
※※各事例については、下記の記事でご紹介しています。
「【2025年度版】最近のトレンドが分かる最新版!小規模(20坪以下)オフィスデザイン事例まとめ」
20坪~150坪まで、様々な広さ・形のオフィスレイアウト事例9選

これまで手がけてきたオフィスデザインの中から、空間形状や窓位置、業種、テーマに合わせてレイアウトを工夫した事例を、鳥瞰図とともにご紹介しています。
木目を活かした温かみのある空間や、コンパクトながら上質なオフィス、“街”をイメージした回遊性のある空間など、多様なデザインをご覧いただけます。
※各事例については、下記の記事でご紹介しています。
「坪数別オフィスレイアウト事例9選~鳥瞰パースを元にポイント解説~」
まとめ
オフィスレイアウトは、企業の働き方や成長戦略を支える重要な要素です。
基礎知識を押さえたうえで、自社の目的や規模に合った考え方・事例を参考にすることで、より満足度の高いオフィスづくりが実現できます。
ぜひ本記事を、理想のオフィスを考えるための一助としてご活用ください。
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