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オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

公開:2025.12.25 更新:2026.03.30

オフィスレイアウトは、働きやすさや生産性、企業イメージに大きな影響を与える重要な要素です。しかし、「何から考えればいいのか分からない」「参考になる情報をまとめて知りたい」という声も少なくありません。

本記事では、オフィスレイアウトの基礎知識から進め方、実践的なポイント、さらに規模別・事例別の情報までを網羅的にまとめています。これからオフィスづくりを検討される方は、ぜひ参考にしてください。

目次

事前に押さえておきたい、目的・広さ別オフィスレイアウトの分類

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

一つの空間をどのようなレイアウトにするかによって、オフィスの使い勝手や印象は大きく変わります。
自社にとって最適なレイアウトを実現するためには、まず代表的なレイアウトの種類や特徴を理解しておくことが重要です。

オフィスレイアウトの基本

オフィスレイアウトは、最初にテーマ・コンセプトを設定し、それをもとに必要なスペースを洗い出し、具体的な配置を設計していく流れで進めます。
中でも、テーマ・コンセプトの設定は、レイアウト全体の方向性を決める非常に重要な工程です。

目的に応じたオフィスレイアウトの分類

オフィスレイアウトは、「どのようなオフィスを目指すのか」という目的によって設計方法が異なります。
例えば、おしゃれさを重視するのか、働きやすさを優先するのか、リモートワークに対応した環境にするのか、コミュニケーションを活性化させたいのかといった視点により、ゾーニングや動線計画は大きく変わります。

広さに応じたオフィスレイアウトの分類

オフィスレイアウトは、オフィスの広さによっても考え方が異なります。
20〜40坪の小規模オフィス、40〜100坪の中規模オフィス、100坪以上の大規模オフィスといった段階ごとに、重視すべきポイントや工夫の方向性が変わります。

※オフィスレイアウトの基礎知識や分類の詳細については、こちらの記事で解説しています。

オフィスレイアウトを初めて行う際の進め方

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

理想的なオフィスレイアウトを実現するためには、オフィスデザイン会社にすべてを任せきりにするのではなく、担当者自身が基本的な流れや考え方を理解しておくことが大切です。
あらかじめ進め方を把握しておくことで、レイアウト設計の意図や判断基準が明確になり、より自社に合ったオフィスづくりにつながります。

オフィスレイアウトの意義

初めてオフィスデザインに取り組む企業の中には、「オフィスレイアウト=執務スペースの座席配置」と捉えているケースも少なくありません。
しかし実際には、オフィスレイアウトとは執務スペースだけでなく、会議室や休憩スペース、共有エリア、社内の動線なども含めたオフィス全体の空間設計を指します。

働きやすい環境や効率的な動線を設計することで、業務効率の向上やコミュニケーションの活性化にもつながるため、オフィスレイアウトは企業にとって重要な役割を担っています。

オフィスレイアウトを設計するための5つのステップ

オフィスレイアウトの設計は、主に次の5つのステップで進めます。

1)オフィスのテーマ&コンセプト設計
2)オフィスに必要なスペースの決定
3)レイアウト案の作成
4)効果検証・分析
5)レイアウト調整

これらのステップを順に整理しながら進めることで、目的に沿ったレイアウト設計を行いやすくなります。

オフィスレイアウト設計の具体的なアクション

1)オフィスのテーマ&コンセプト設計
テーマとは「オフィスが担う役割」、コンセプトとは「オフィス空間の方向性やデザインのテイスト」を指します。
社内で意見を出し合いながら、自社の働き方や企業文化に合ったテーマ・コンセプトを整理していきます。オフィスデザインの事例なども参考にすると、イメージを具体化しやすくなります。

2)オフィスに必要なスペースの決定
まず、現在のオフィスにどのようなスペースがあるのかを一覧化します。そのうえで、不要なスペースや見直しが必要なスペースを整理するとともに、新たに設けたいスペースがないかを検討していきます。

3)レイアウト案の作成
ステップ1とステップ2で整理した内容をもとに、具体的なレイアウト図を作成します。
その際、空調設備や電源、給排水設備など、移動が難しい(または大きな工事が必要になる)設備の位置をあらかじめ確認しておくことが重要です。

4)効果検証・分析
最適なオフィスレイアウトは、組織の成長や働き方の変化に合わせて変わっていくものです。
会議室や座席数、業務スペースのデスク配置などに改善の余地がないかを定期的に確認し、使い勝手や運用状況をチェックします。

5)レイアウト調整
ステップ4で得られた結果をもとに、必要に応じてレイアウトを調整します。
間仕切りの追加・撤去などの大規模な変更でなければ、自社内で対応できるケースもあります。什器の配置を変えるだけでもオフィスの印象は大きく変わり、働く人の気分転換や環境改善につながります。

※オフィスレイアウトを考える際の基本的な考え方については、下記の記事をご覧ください。

自社でオフィスレイアウト案を作成する方法

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

社員が快適に働けるオフィスを実現するためには、専門会社に依頼する前に、自社で一度レイアウト案を検討しておくことが効果的です。事前に方向性を整理しておくことで、要望が明確になり、より自社に合ったオフィスづくりにつながります。

オフィスコンセプトの作り方

オフィスコンセプトとは、「オフィスで実現したいこと」と言い換えることができます。
単なる内装デザインのテーマではなく、オフィスのあり方や働き方、そして今後目指していきたい会社の姿を言語化することで、方向性が明確になります。これらは担当者や経営層だけでなく、実際に働く社員も含めて検討していくことが重要です。

ゾーニング(エリア分け)の方法

最適なゾーニングを行うためには、まず必要なスペースをリストアップすることが重要です。そのうえで、物件の図面を確認し、柱や設備などの制約条件を把握します。さらに、現在のオフィスの課題を踏まえながら、業務効率や使いやすさを考慮した最適な配置を検討していきます。

オフィス動線と把握しておくべき基準寸法について

動線とは、人が移動する際の経路や流れのことを指します。
最適なオフィス動線を確保するためには、来客動線と社員動線を分けること、業務スペース内における基本的な動線パターンである「大木型」を理解しておくことが重要です。さらに、通路幅やデスクから壁までの距離といった基準寸法を把握しておくことで、快適で安全な空間を実現しやすくなります。

スタイル別レイアウト設計のアイデア・ポイント

フリーアドレスの場合は、さまざまな種類の座席を配置できるよう、あえて動線を固定しすぎないレイアウトにするのも一つの方法です。
例えば、リモートワーク中心で来客が少ない場合には、エントランスを設けず、その分ほかのスペースを広く確保するという考え方もあります。
また、部屋の形状に合わせてレイアウトを検討することも重要です。例えば縦長の空間であれば、エントランス→会議室→業務スペースといったように、業務の流れに沿った配置にすることで、効率的で使いやすいオフィスを実現できます。

※自社内でレイアウト案を作成するための詳細はこちらのページで詳しく解説しています。

プロが教える、ワンランク上のオフィスレイアウトにする方法

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

オフィスレイアウトは、設計の考え方や専門的な工夫によって完成度に大きな差が出ます。優れたレイアウトは、社員の満足度を高めるだけでなく、見た目の美しさにも表れます。

働きやすさを追求する7つのポイント

“働きやすさ”を高めるためには、
1)ゾーニング
2)安全性
3)動線
4)スペースの優先順位
5)動作空間と通路
6)収納量
といった点に注目することが重要です。

美しさを追求する6つのポイント

“美しさ”の面でワンランク上を目指すには、
1)凹凸をなくす
2)ストレートな動線
3)機能ごとのまとまり
4)パーティションの統一
5)会議室・役員室の適切な広さ
6)デッドスペースの活用
といったポイントが鍵となります。

※ご紹介した13のポイントの実践方法は、下記の記事で詳しくご紹介しています。

失敗しないために押さえておきたい、オフィスレイアウトのポイント

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

オフィスは一度間仕切りや配置を決めると、簡単には変更できません。
後悔のないオフィスづくりのためにも、事前に重要なポイントを押さえておきましょう。

明確にしておくべき前提条件とは?

前提条件として整理しておくべき項目には、物件の平米数、従業員数、組織体制、業務内容、必要な業務支援スペース、持ち込む什器、必要な収納量、会議室に必要な設備、電話・ネット回線、マシンルーム(サーバー)、セキュリティポリシー、ビルの仕様マニュアル(あれば)、会社のブランディングガイドライン(あれば)などがあります。

30名、50名、100名のケースで見るオフィスレイアウトのポイント

例えば80坪・30名規模のオフィスでは、比較的余裕を持ったレイアウトが可能です。一方、310坪・100名規模のオフィスでL字デスクを配置する場合は、通路幅を確保しながら効率的な配置を行う必要があります。

※すべての前提条件やケース別の解説については、下記の記事で詳しく解説しています。

コストゼロ!オフィスレイアウトを自社で変える方法

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

エントランスや会議室などの配置を変更したり、新しいスペースを設けたり減らしたりといった「ゾーニング」の組み換えを伴わず、スペース内の什器の配置のみを変更する場合であれば、自社でオフィスレイアウトを変更することも可能です。

レイアウト変更の手順・レイアウト方式・お役立ちツール

レイアウト変更の基本的な手順は、前述した通りオフィスのテーマ&コンセプト設計からレイアウトの微調整まで、5つのステップで進めます。ただし、自社で対応する場合は、3)レイアウト案の作成からスタートするケースが一般的です。

メインとなる業務スペースのレイアウトを変更する際には、代表的な5つの座席配置方式を押さえておくことが重要です。また、エリア分けが必要な場合には、可動式パーテーションなどを活用することで柔軟に空間を区切ることができます。

実際に自社でオフィスレイアウト変更された3つの事例

1つ目は、組織変更に伴い業務スペースのレイアウトを見直した事例です。総務部が中心となり、業務スペースのデスク配置を島型レイアウトからリンク式レイアウトへ変更し、あわせてデスクやチェアを新調しました。

2つ目は、TV会議の増加に対応するために会議室のレイアウトを変更した事例です。営業企画室が中心となり、広い会議室スペースにパーテーションを設置して空間を分割し、1人用・2人用・4人用のミーティングスペースを複数設けました。

3つ目は、働き方改革をきっかけにオフィス全体のレイアウトを見直した事例です。人事部が専門業者の協力を得ながらプロジェクトを進め、固定席からフリーアドレスへ移行するために複数の座席タイプを導入し、内装もあわせてリニューアルしました。

オフィスレイアウト変更にかかる費用

現在のオフィスにある設備や什器のみを活用して自社でレイアウト変更を行う場合、基本的に大きなコストは発生しません。
ただし、リフォームを伴う場合には、内装工事費やクリーニング費、レイアウト設計費、工事管理費などの費用が発生することがあります。

敢えてレイアウト変更をオフィスデザイン会社に委託する

比較的簡単なレイアウト変更であっても、自社で対応するのが難しい場合は、専門業者に依頼するという方法もあります。
その際は、オフィスデザインを専門とする会社であること、希望や要望を丁寧にヒアリングしてくれること、さらに事前に明確な見積りを提示してくれる会社を選ぶことが大切です。

※実践ステップや事例・費用の詳細については、下記の記事でご紹介しています。

快適な環境作りに欠かせないオフィスレイアウトの基準寸法

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

オフィスレイアウトを検討する際には、基準となる寸法を理解しておくことが欠かせません。

知っておきたい様々な基準寸法

通路幅は最低600mm、人がすれ違う場合は1200mmが目安です。
デスク間の距離は、着座時の椅子幅として400〜500mmが必要なため、デスク全体では1600〜1800mm程度を確保します。
そのほか、デスクと壁の間隔、コピー機周り、応接室の寸法基準も把握しておきましょう。

※デスクと壁の間隔、コピー機周り、応接室の寸法基準については、下記の記事で詳しくご紹介しています。

オフィスで必要な1人あたりの専有面積とオフィスの広さの選び方

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

オフィスの広さを検討する際の指標として、1人あたりの専有面積があります。これは労働安全衛生法でも定められています。

1人あたりの専有面積とは?

1人あたりの専有面積は、「1人当たりのオフィス面積(㎡)=オフィス面積(㎡)÷在籍従業員数(人)」で算出されます。
東京都内では、1人あたり約3.8坪が平均とされ、推奨される目安は2〜3坪です。

オフィスのベストな広さとは?

オフィスは広すぎても狭すぎてもデメリットがあります。
狭い場合でも、複数の役割を持たせた空間づくりやフリーアドレス化、ペーパーレス化などの工夫により、快適な環境を実現することが可能です。

※下記の記事では、オフィスの広さについて知っておくべき知識をご紹介しています。

小規模オフィスにおけるレイアウト設計のポイント

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

小規模オフィスのレイアウトでは、下記3つのポイントを押さえておくことが大切です。

ポイント1:スペースの実寸(ビル室内の正確な寸法)

5cm、10cmの違いがレイアウトを左右する場合があります。まずは室内の各処の有効寸法を実測して、正確なオフィスの躯体図を作成します。

ポイント2:通路を最小限にする

オフィス内に無駄な通路を作らないようにします。通路の長さもできる限り短くして、執務スペース、会議スペースをできるだけ広く活用できるようにします。

ポイント3:配置を工夫する

具体的には、下記のような方法があります。
・壁面の使い方として、デスクを壁に付けた場合、その上の空間を吊り棚にして収納スペースをとる。
・ゴミ箱を単体で配置せず、ゴミ箱を内蔵させた棚を活用すると、上が収納スペースとして活用できる。
・作業台を単体で配置するよりは、ローキャビネットを作業台の代わりにすることでその下の収納スペースが確保できる。
・会議室のモニターは、スタンド式だと脚のスペースをとるため、壁付にすると無駄な出っ張りが無くせる。
・狭い空間を仕切る場合は、ガラスを活用して空間が広がるように計画する。目隠ししたい場合は、目線のところだけ隠れるようにするとよい。

※下記の記事では、小規模オフィスにおけるレイアウトのポイントをさらに詳しくご紹介しています。

参考にしたい、様々な広さ・形のオフィスレイアウト事例集

オフィスレイアウトを考える際に参考にしたい基礎知識・アイデア・事例まとめ

弊社が実際にお客様へご提案してきたオフィスレイアウト事例をまとめてご紹介します。

21坪~150坪まで、幅広い大きさのオフィスレイアウト事例まとめ

ケースごとに坪数とレイアウトしたスペースとその数、そして、オフィス空間全体の様子を「鳥瞰図」でご紹介しています。

※下記の記事では、各事例の詳細をご紹介しています。

パースに描き起こされた、オフィスレイアウト事例まとめ

オフィスに必要な要素をそれぞれレイアウトし、三次元的に描き出す手法「パース」について解説した上で、実際のパース事例をまとめてご紹介しています。

※下記の記事では、パースの目的や作り方とともに3つのパース事例をご紹介しています。

まとめ

オフィスレイアウトは、企業の働き方や成長戦略を支える重要な要素です。
基礎知識を押さえたうえで、自社の目的や規模に合った考え方・事例を参考にすることで、より満足度の高いオフィスづくりが実現できます。
ぜひ本記事を、理想のオフィスを考えるための一助としてご活用ください。

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