オフィスリフォームとは?費用相場・事例・進め方をわかりやすく解説
公開:2021.05.17 更新:2026.06.24
オフィスの老朽化や働き方の変化に伴い、「オフィスをリフォームしたいが、何から手をつければよいか分からない」というご相談を多くいただきます。
本記事では、オフィスリフォームの定義から目的設定・進め方・費用相場・部位別のポイントまで、実務経験に基づいて体系的に解説します。目的別の施工事例も多数ご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
オフィスリフォームとは

オフィスリフォームとは、オフィスの劣化・破損した箇所を修繕し、機能性や快適性を回復・向上させる工事です。
具体的には以下のような内容が含まれます。
・壁・天井・床のクロス張り替え
・オフィス家具の修理・新調
・空調・電気設備の見直し
・使用頻度の低い会議室のリフレッシュスペースへの転用
・トイレ・オフィスキッチンの刷新
なお、「オフィスリノベーション」との違いについてよく質問を受けますが、リノベーションはオフィスの在り方そのものを再設計するもの、リフォームは部分的な改修・手入れを指します。目的や予算に応じて、適切なアプローチを選択することが重要です。
「何を、どう変える?」オフィスリフォームの目的を明確にする

オフィスリフォームは、目的によってリフォームすべき場所・デザイン・工事内容が大きく異なります。まず現状の課題を整理し、目的を明確にすることが成功の第一歩です。以下に代表的な4つの目的を解説します。
人数増加への対応
社員のパフォーマンスを維持するためには、適切な業務スペースの確保が不可欠です。一般的に、社員一人あたり1.5〜3坪が必要とされています。
人員増加に伴うリフォームでは、デスクや椅子の追加にとどまらず、PC機器・電話回線の増設工事も発生するケースがあります。入社時期から逆算し、打ち合わせ開始から工事完了まで約3.5ヶ月を見込んだスケジューリングを推奨します。
また、人員増加のタイミングでフリーアドレスやリモートワーク制度を併せて導入し、働き方改革を推進する企業も増えています。
ブランディング・採用力強化
企業ロゴやコーポレートカラーをオフィス内装に取り入れたり、エントランス・会議室・応接室といった来訪者の目に触れる空間をデザイン性の高い仕上がりにすることで、ブランドイメージの向上と採用競争力の強化につながります。
ただし、これまでリフォーム経験が少ない場合、一度に大規模な変更を加えると「使いづらくなった」「想定以上にコストがかかった」という事態になりがちです。優先度の高い箇所から段階的にリフォームを進めることをお勧めします。
施工事例としては、エントランスに企業ロゴの形にカットしたオリジナル絨毯を設置した事例や、ブラインドに企業ロゴマークを施した事例などがあります。
業務効率化
近年は「オフィスのスリム化」がトレンドとなっており、不要なものを削減することで業務効率の向上を図る企業が増えています。具体的には、ペーパーレス化による書類の削減、不使用家具のリサイクル・廃棄、動線を考慮したレイアウトの再設計などが挙げられます。
スペースに余裕が生まれると、各部署の配置や通路幅を最適化しやすくなり、業務フロー全体の改善にもつながります。
社員満足度の向上
使用頻度の低い会議室や空きスペースを活用して、社員のためのリフレッシュスペースを設ける企業が増えています。
単純な休憩スペースにとどまらず、ライブラリー・キッチン・卓球台やビリヤード台などを備えたレクリエーションスペースとして整備するケースも増えており、社員のエンゲージメント向上にも寄与しています。
オフィスリフォームの進め方

以下のステップに沿って計画的に取り組むこと、オフィスリフォームを円滑に進めることができます。
ステップ1:RFP(提案依頼書)を準備する
RFPには、リフォームの対象箇所・目的(現状の課題)・完成イメージ・スケジュール・予算を明記します。社内の共有資料としても活用できるため、関係者との認識統一にも有効です。
大規模なリフォームの場合は、経営層・現場社員を含むプロジェクトチームを組成し、組織全体で推進する体制を整えましょう。
ステップ2:複数社から提案・見積りを取得する
オフィスリフォーム会社は、Web検索・紹介・一括見積もりサービス等を通じて探すことができます。各社の強み・実績・事例を比較検討した上でピックアップし、コンペ形式で進める場合は3社程度への依頼が効果的です。
ステップ3:発注先を決定しプロジェクトを開始する
依頼先が確定したら、詳細な工事内容・スケジュール・費用を確認の上、プロジェクトをスタートします。疑問点や変更事項は都度確認し、認識のずれが生じないよう丁寧にコミュニケーションを取ることが重要です。
参考:現オフィスに居ながらリフォームを進める方法
大規模なリフォームでは仮オフィスへの移転が一般的ですが、規模や工程によっては業務を継続しながら工事を並行して進めることも可能です。
具体的な方法と事例については、以下の記事をご参照ください。
オフィスリフォームの費用相場
リフォームにかかる費用は、対象箇所・内装仕様・採用するオフィス家具のグレードなどによって大きく異なります。参考として、実際の施工事例における費用感を以下にご紹介します。
事例①:30坪・ワンフロアのオープンオフィス
天井スケルトン工事・壁床工事・電気工事・空調工事を実施し、オフィス家具一式を新調した結果、総額約967万円となりました。
事例②:250坪・4階建て自社ビルの全フロアリフォーム
内装にこだわり、家具をすべて新調、一部企業ロゴを取り入れたオリジナル照明を製作した結果、総額2,160万円以上となりました。
その他の費用事例については、以下の記事で詳しく解説しています。
ちょっとしたリフォームでもフィスの雰囲気は想像以上に変わる
全面的な改装でなくとも、特定箇所を重点的にリフォームするだけでオフィス全体の雰囲気は想像以上に変わります。ここでは、特に効果の高い3つの箇所をご紹介します。
足元が変われば雰囲気が一変する「床のリフォーム」
床はオフィス内で最も汚れが目立つ箇所の一つです。床の老朽化はオフィス全体を古く見せる要因となる一方、床を刷新するだけでオフィス全体の印象が大きく改善されます。
近年のトレンドとして人気が高いのは、カーペットからフローリングへの張り替えです。汚れが目立ちにくく、どのようなインテリアとも合わせやすい点が支持されています。特に、木目調シートを用いた方法はメンテナンスが容易で、張り替えも手軽なためお勧めです。
下記2つの施工事例も合わせてご覧ください。
生産性向上にも直結する「会議室のリフォーム」
会議室は採用面接・商談など外部来訪者が多く利用する場所であり、リフォーム投資の優先度が高い箇所です。無機質になりがちな空間に上質なインポート家具を取り入れたり、壁をホワイトボード化したりすることで、機能性とデザイン性を両立できます。また、倉庫や物置として使われていたスペースを会議室に転用することで、デッドスペースを有効活用した事例も多くあります。
下記2つの施工事例も合わせてご覧ください。
採用力強化にも直結する「エントランスのリフォーム」
「1箇所だけリフォームするとしたらどこか?」という問いに対して、最も多く選ばれるのがエントランスです。エントランスは来訪者全員が通る場所であり、企業の第一印象を決定づける重要な空間です。
デザインの方向性としては、「企業文化を体現する空間にするか」「コーポレートカラーや企業ロゴを前面に出すか」「ゆとりあるウェルカム空間として来訪者をもてなすか」といったテーマ設定が出発点となります。
近年は個人情報や機密保持の観点から閉鎖的なエントランスが主流でしたが、透明ガラスや業務スペースが見えるオープンなデザインを採用する企業も増えています。
下記2つの施工事例も合わせてご覧ください。
目的別オフィスリフォーム事例
オフィスリフォームは、目的によって最適な施工箇所・デザイン・工事内容が異なります。
ここでは代表的な4つの目的別に、実際の施工事例をご紹介します。
採用力向上を目的としたオフィスリフォーム事例
採用活動にプラスとなるリフォームでは、エントランス・会議室・応接室・トイレを重点的に見直すことが有効です。増員に伴うレイアウト変更も合わせて検討することをお勧めします。
コミュニケーション活性化・リラックス効果を目的としたオフィスリフォーム事例
活用されていない会議室や空きスペースをリフレッシュスペースに転用することで、社員間のコミュニケーションが活性化し、組織の活力向上につながります。
ブランドイメージ向上を目的としたオフィスリフォーム事例
企業ブランディングを意識したオフィス空間を実現するには、コーポレートカラー・企業ロゴの活用に加え、事業内容やコーポレートカルチャーを反映したインテリア設計が重要です。
業務効率化を実現したオフィスリフォーム事例
Web会議専用ルームの設置、フリーアドレス・ABWスタイルへの転換など、働き方に合わせた空間設計が業務効率化の鍵となります。
エントランス・会議室のリフォーム事例については、以下の記事もご参照ください。
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