インダストリアルオフィスで洗練された空間を創る|デザインのコツと参考事例5選+α
インダストリアルオフィスは、かっこいいワークスペースにしたいという方や、スタイルリッシュな空間を創りたいという方におすすめのデザインスタイルです。
部屋の素を活かした内装がクールでもあり、また、そこに装飾を加えることで、個性を出したり、ブルックリンスタイルに進化させたりすることもできます。
今回は、改めてインダストリアルオフィスとは何かを解説するとともに、より洗練されたインダストリアルオフィスをデザインするポイントや、実際にインダストリアルな要素を取り入れたオフィスデザイン事例をまとめてご紹介します。
ぜひご参考にご覧ください。
インダストリアルオフィスとは?
インダストリアルオフィスとは、工場や倉庫といった工業的なデザイン要素を取り入れたワークスペースのことです。
スケルトン天井の開放的な空間で、梁や配管がむき出しになった無骨な雰囲気が特徴的です。
また内装には、コンクリートやアルミ・スチールなどの金属、レンガ、ガラスといった硬く冷たい素材がよく使われます。
素敵なインダストリアルオフィスをデザインするコツ
ここからは、素敵なインダストリアルオフィスをデザインするためのポイントをご紹介します。
●むき出し配管や空調にも、必要に応じて手を入れる
前述の通り、インダストリアルオフィスは配管や空調などを敢えてむき出しにすることが多いです。
それが無骨でかっこいいのですが、場合によってはそのままより多少手を入れた方がよいこともあります。
例えば、配管が汚れてる、または色が他の内装と合わないといったときには、ペイントしたり、クロスを巻いたりすることでより洗練された印象になります。
●間仕切りは最小限にする
インダストリアルオフィスの最大の特徴の一つは、広い倉庫を思わせるような“開放感”なので、できるかぎり間仕切りやパネル、石膏ボードなどを無くして、空間を広く使いましょう。
どうしても仕切りが必要な場合は、移動式のパーテーションやガラスパーテーションなどを活用するのがおすすめです。
●内装の色を抑える
インダストリアルオフィスの内装は、モノクロがベースとなります。
特に原色の使用は控え、色を加える場合も木目色やレンガ色など自然色を選ぶことで、よりシンプルで統一感のある空間になります。
●オフィスとしての機能性も忘れない
インダストリアルな世界観を守ろうとすると、デザイン性を重要視し過ぎて、オフィスとしての機能性を後回しにしてしまいがちです。
あくまでも、オフィスとしての使い勝手や居心地が最も大切であることを忘れないようにしましょう。
特に、オフィスチェアやデスクといった長時間使う家具については、オフィス家具ブランドから選ぶのがおすすめです。
ここからは、インダストリアルオフィスデザイン事例をまとめてご紹介します。
インダストリアルオフィスデザイン事例①:落書き風なグラフィックデザインがおしゃれな空間
こちらは、ブラックをベースにした内装に、落書き風なグラフィックデザインが施されたおしゃれなオフィスデザイン事例です。
梁がむき出しになったスケルトン天井のワンルーム空間に、業務スペース、3つの会議室、キッチンスペースがゆるやかにレイアウトされています。
会議室は個室になってますが、ガラスパーテーションで仕切られているので開放感があります。
※オフィス全体の様子は、下記の事例記事でご覧いただけます。
「壁に描かれたグラフィックデザインがおしゃれ!開放感溢れるワンフロアオフィス」
インダストリアルオフィスデザイン事例②:コンクリート打ちっぱなしの壁やすりガラスを活かした空間
こちらは、コンクリート打ちっぱなしの壁やすりガラスなど、元々のスマートな内装を活かしてデザインしたオフィス事例です。
中心に立てた間仕切りにはモルタル調のクロスを貼って統一感を出し、オフィスチェアやデスクはホワイトで合わせています。
収納も壁面棚を造作し、無駄のないスッキリとした空間を実現させました。
※採用した家具などについては、下記の事例記事でご確認ください。
「元々の内装を活かした、シンプルでスタイリッシュなオフィスデザイン事例」
インダストリアルオフィスデザイン事例③:様々な素材を組み合わせたヴィンテージ空間
こちらは、モルタルや古材、レンガなど、インダストリアルオフィスを象徴する様々な素材を組み合わせてデザインした事例です。
デスクは、古材風に加工して作られた天板と、ブラックに塗装したスチール脚を組み合わせて造作し、収納ボックスもヴィンテージ風のものを採用して、世界観を統一させました。
照明にもこだわり、明るくなりすぎず、でも手元はきちんと照らせるように、種類・角度を工夫しています。
※内装へのこだわりについては、下記の事例記事で詳しくご紹介しています。
「造作家具が味わい深い…ヴィンテージ感のあるカフェ風オフィスデザイン事例」
インダストリアルオフィスデザイン事例④:カフェのような落ち着きを感じさせる空間
こちらは、インダストリアルなかっこよさと、カフェのような落ち着きを組み合わせた
オフィスデザイン事例です。
グレーがベースとなっている空間に、レザーのチェアや濃い木目色の床クロスを組み合わせたことで洗練された雰囲気になっています。
スケルトンの天井にはライティングレールを取り付けてペンダントライトを設置、そこにポイントとなるフェイクグリーンを装飾しています。
※下記の事例記事では、オフィス内部の様子も詳しくご紹介しています。
「自然光の明るさを活かした落ち着きあるカフェ風オフィスデザイン事例」
インダストリアルオフィスデザイン事例⑤:モノクロで統一させたシックな空間
こちらは、エントランスから業務スペース、会議室までの全空間をモノクロで統一した
オフィスデザイン事例です。
特に印象的なのはエントランス、手作業で仕上げた左官壁は、ランダムな色味とモルタル調の質感をリアルに感じることができます。
そこに、ステンレスの切文字にした社名版をピン張りし、照明を当てて影を作ることで、自然な立体感が出るようにしました。
ドアにもこだわり、透け感のあるグレー系のおしゃれなタイプをあわせて、モノトーン空間を壊さないよう工夫しています。
※オフィス設備などについては、下記の事例記事で詳しく解説しています。
「テレワーク設備も充実!モノトーンでシックな空間のオフィスデザイン事例」
APPENDIX:開放感のある天井作りの工夫
インダストリアルオフィスを作る上で、天井の在り方はとても重要です。
こちらのオフィスでは、スペースによって見せ方を変えました。
一つのスペースは、元々天井にメッシュが施されていたのですが、それが空間を暗くさせていたため、すべて取り外しスケルトンにして開放感を出しています。
もう一つのスペースは、元々天井に金網が貼られていたのですが、敢えて手を加えず、そのまま活かすことで、開放的な空間を作り出しています。
※それぞれの天井の様子は、下記の事例記事で詳しく解説しています。
「社員が働きやすい環境を整えたい…そんな思いをカタチにしたオフィスデザイン」
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