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【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

“企業成長を後押しするオフィスの創り方”をテーマにしたインタビュー企画第2弾、今回は株式会社ケーメックス・オートメーションの亀田社長にお話をお伺いしました。

元々インテリアがお好きということで、オフィスに置かれたインポート家具は「イサム・ノグチ フリーフォーム ソファ&オットマン」や「アルコランプ」などおしゃれなものばかり…。今回は、亀田社長が新しいオフィスに込められた思いや、こだわられたポイント、そして移転後会社に起こった変化などについてお聞きしました。

目次

ーまずは、貴社の事業内容教えてください。

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

弊社は、工業用電気や電子部品、インダストリアルコンピュータなどを取り扱う専門技術商社です。
ただ、製品を調達するというだけに留まらず、各分野のプロフェッショナル社員が世界の技術トレンドを把握した上で、お客様の課題解決に繋がるソリューションを提案しています。

会社は1955年の創立から今年で67期目となり、私は3代目社長です。
社員数は40名ほどで、東京の他に名古屋と大阪に営業所があり、埼玉には物流センターもあります。

ー貴社にとってオフィスの役割はどういったことだと考えられていますか?

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

“製造業を営む中小企業のオフィス”というと、一般的にどのようなイメージをもたれますか?
何十年も変わらない古いビルにあって、オフィス内では昔ながらの事務的なデスクとイスがアイランド型に置かれており、資料や書類が所狭しと積み上げられている…その様なイメージではないでしょうか。

実際にそういったオフィスは多いと思います。

しかしそれでは、若い感性の人は近寄ってくれません。
オフィスを見ただけで、“この会社は考え方が古臭く、入社しても自分に発言権なんて与えてくれないんだろうなぁ”と思われて、他の業界に行ってしまいます。

実際、業界全体の傾向として、過去の慣習に囚われて物事を判断してしまうところがあって、弊社の中にもやはり体質としてもあると思います。

そのような中で、3代目の社長として私に与えられた役割というのは、これまでの良い伝統を残しながら、新しい改革をどのように起こしていくか考えることだと思っています。

高度経済成長はとっくに終わりを迎えており、今は先行きが不透明な難しい時代です。
過去の経験にすがるのではなく、新しい時代に対して敏感に反応し変革を起こしていく能力を身に着けないと、我々の存在意義は徐々に無くなっていくのではないかと感じています。

それを実現させるには、新しい感覚を持つ人材を集めることが不可欠であり、その上で働く環境はとても大切になります。

会社としては、オフィスに対して投資をして、働く環境作りに関心を持って取り組んでいるということを伝えることで、社員やこれから就職・転職を考えている人に“この会社は人に対しての投資をしていく気持ちがあるのだな…”とか、“過去の踏襲ではなく新しい発想を持って自由に働けそうだな…”などと思ってもらいたいと考えています。
オフィスが、その土壌になることを期待しています。

ー今回オフィスデザインをワークへ依頼することとなったきっかけなどをお聞かせください。

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

ワークさんとは、懇意にして頂いている株式会社ライトアームの妹尾社長からご紹介頂いたのがきっかけでお会いしました。

妹尾社長とは元々プライベートでおつきあいがあり、“オフィスを移転しようと思っている”とご相談したところ、コンサルティングを請け負っていただけることになりました。

そこで紹介されたオフィスデザイン会社の一つがワークさんで、他の数社とも比較させて頂いたのですが、ワーク坪内社長の誠実な人柄と担当者の熱心さが印象的で、最終的にはワークさんにお願いすることにしました。

妹尾さんには、ワークさんとのお打ち合わせにもご参加頂き、デザインやレイアウトのアドバイスを色々と頂きました。

※こちらでは、株式会社ライトアーム妹尾社長のインタビューをご紹介しています。
「【社長インタビュー】オフィスは社員と夢を叶えるために必要な“船”」

ーオフィスデザインについて、貴社がこだわられた点を教えてください。

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

なるべく社員同士が顔を合わせる機会が増える、オープンなオフィスにする、という点に一番こだわりましたね。
なので、営業部門と管理部門で内装は異なるものの、間に仕切りが一切ないという少し変わったレイアウトになっています。

最近は、個人スペースを重要視するオフィスが多いようなので、ここまでオープンなオフィスというのは今どき珍しいかもしれません。

例えば弊社の業務が、ルーティンワークであったり個人業務であったりしたら、確かに集中できるプライベートスペースを作った方が良いと思います。

しかし実際には、様々な部門が複数人協力して進めていかなければならないチームワークなので、良い仕事をするためには、コミュニケーション取りやすい環境というのがとても大事になります。
垣根のないオフィス空間で、社員同士が気軽にアイデア出しあったり、ディスカッションしたりしながら、創造性を高めていってもらいたいと思っています。

そう考えると、部門間にはなるべく壁なんかない方が良いと思ってます。

ー社員の方の座る場所はどの様に決まっていますか?

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

奥の管理部門は固定席で、入り口側の営業部門はフリーアドレスになっています。
全部門フリーアドレスにする案もありましたが、管理部門は社内業務で、“毎日座る場所が変わるのは業務しづらい”と現場に言われたため、固定席にしました。

営業は移転してからフリーアドレスになったのですが、今は結局同じ場所に座ってしまっているようです。
私としてはそれが少し不満ですね。笑
せっかく、色々な席があって選べるので変えてみて欲しいです。
見える景色が変わると、思考や発想の変化を感じることができると思いますね。

ー会議室は3つそれぞれ特徴がありますが、どのように使い分けされていますか?

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

まず大会議室は、蛍光灯の明るい空間になっていて、最もディスカッションしやすい場所です。モネの壁画グラフィックがポイントになっていますね。

次に応接室は、お客様が入られる部屋なので、落ち着いたトーンでまとめています。

そして、社長室兼役員会議室です。
以前のオフィスでは社長室があったのですが、妹尾さんに“移転を機に社長室は無くそう”と提案されたので、社長専用室は無くしました。

こちらの部屋は、例えば、人事評価の時期など、籠もって仕事をしなければならない時には私が優先的に使えることになっているのですが、空室のときは誰でも会議室として使うことができます。

ーこちらの部屋の壁面グラフィックは、亀田社長が撮られたお写真だとお聞きしました。

そうですね。
プライベートで富山県の立山連峰を登ったときに撮った写真です。

妹尾さんから、“この部屋は社長室ではないけど、会社にいる時の社長の逃げ場所になるから、自分の趣味をちょっと取り入れたデザインした方が良いよ”とアドバイスされたので、趣味の登山をテーマにしました。

照明も山小屋のランプのようなデザインのものを選び、ぬくもりある空間にしました。
写真は有料素材など色々探したのですがあまり気に入ったものが見つからず、この写真が一番良いとデザイナーの方にも仰って頂いたので、こちらを採用しました。

空間にちょっと趣味の要素を入れておくと、お客様が来られた時のアイスブレイクでも話題になって良いですね。

※オフィス内のインポート家具に関する詳細やオフィス写真については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
「ワンフロアを間仕切りなしでコーナー分けしたオフィスデザイン事例」

ー実際にオフィス改革を行って変化したことはありますか?

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

以前妹尾さんが、“オフィスを移転すると売上が増えますよ”と仰ってたんです。
最初聞いたときは、本当かなぁ…なんて半信半疑だったのですが、実際今期は、過去最高の売上利益を更新するペースで進捗しています。

事業としては、コロナの問題があったり、ウクライナの影響を受けたりして、危機な年になるのではないかと当初予想していたのですが、新しいオフィスで社員が力をあわせて頑張ってくれたおかげで、むしろ業績を上げることができました。

妹尾さんの言っていることは本当だったなぁと思いますね。

また人材採用についてもよい変化がありました。
今年は、4名新卒生が入社したのですが、その中の2名が女性営業マンとして働くことになっていて、これは弊社では初めてのことです。
弊社の営業は、車で走り回ったり、重い製品サンプルを持って工場の階段を上り下りしたりと体力的に結構大変なんです。
それでもその女性2人は“頑張りたい!”と言ってくれています。その中の1人は、誕生日に第一希望の当社から内定通知が来て涙を流して喜んだというのも耳にして、とても嬉しいです。またお陰様で来年も4名の内定者を確保できました。

弊社は、CMで出てくるような知名度の高い企業ではないので、“ケーメックス”という会社指名で応募してくる人はなかなかいません。
反対に業種だけ見ると、営業会社→古い会社→ブラック企業というマイナスの印象を持たれる誤解も生みかねません。

それが面接にお越しいただき、このようなデザイナーズオフィスで、社員が活き活きと働いているのを見ると、最初のイメージが変わり、“こんなオフィスで働きたい”と思ってくれるようになるようです。

そういった意味では、最初にお話した“変革”というのが少しづつ起こり始めていると手ごたえを感じています。

ー新しいオフィスについて、社員の方からの反応はいかがですか?

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

今年(2022年)7月1日に、このオフィスで全社パーティーを開催したんです。
2019年の移転後すぐにも、海外のお客様を招いてオープニングセレモニーを行ったんですが、その時は、物流センターの従業員が参加できなかったので、全社員が集まれたのは今回が初めてでした。

まずは着席で全社会議をして、その後はケータリングを呼んで立食パーティーにしたんです。普段接する機会の少ない支社や部門とも交流し合えて、みんな嬉しそうにしていましたね。

コロナ禍ではズーム飲み会もやっていたのですが、やっぱりリアルな交流は大切だなと思いました。
また、このような大きなパーティーができるのも、新しいオープンなオフィスならではだなぁと思います。

ー今後改善したいと考えられている部分や、リフォームしたい場所があれば教えてください。

【社長インタビュー】オフィスが会社に変革を起こす土壌となることを期待している

オフィス内に、TV会議の時に使える“テレブース”を置けたらいいなぁと思っているのですが、置く場所がないんですよね。
今置くことができるとしたら、入り口の赤いボールチェアのところなのですが、入り口から目立つ場所にテレブースが並んでいるというのも、なんだかおしゃれじゃないですし、あのお気に入りのチェアをなくすというのも残念だなぁ…と、悩んでいます。

ーペーパーレス化を行って制作部門の書類棚を減らすことができたら、そちらに設置できるかもしれませんね。

そうですね。
弊社は、従来紙の資料がとても多く、書類棚がオフィス面積の2,3割を占めているのですが、ここ数年でペーパーレス化が大分進んでキャビネにも余裕が出てきました。これもオフィスを有効活用するために重要な事柄ですね。

おかげさまで、大阪支店、名古屋支店も近々拡張移転するのですが、大体今の2倍ぐらいの広さになる予定なので、そこにはテレブースを導入してみたいと思います。

大阪支店・名古屋支店のオフィスデザインについては、またワークさんにご相談したいと思っているので、その際にはどうぞよろしくお願い致します!


(編集部より)
先代が培われてきた信頼や実績を大切にしながらも、新時代を見据えた改革を進められている亀田社長の熱い思いをお聞きして、とても勉強になりました!
また、新しいオフィスがその一助となっているとのこと、大変嬉しく思います。

この度は、お忙しい中インタビューにお応えいただきありがとうございました!

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