オフィスレイアウトにかかせないゾーニングとは?
公開:2021.06.17 更新:2026.09.18
オフィスのレイアウトを考えるにあたり、まず初めにゾーニングを行います。
ゾーニングとは、執務スペースや会議室をどのくらいの広さでどこに配置するかを考えることです。
このゾーニングがオフィスのレイアウトを成功させる一つのカギになります。
そこで今回は、ゾーニングの方法、そしてワークのレイアウトを事例にゾーニングとレイアウトについてご紹介します。
ゾーニングとはそもそも何?
ゾーニングとは空間をテーマや用途に分けて考えることを言います。
主に、受付や会議室、応接室、執務室、リフレッシュスペース、サーバー室などに分類されます。
この分類にわけた区域をビルや業務の特徴に合わせて配置していくことがオフィスのゾーニングと言われます。
このゾーニングが上手くいかないと無駄なスペースができることだけでなく、日々の作業効率が悪くなる原因にもなります。
オフィスレイアウトはどの会社も同じようにというわけではなく、業務内容や利用頻度、社員の行動に合わせ、
自分たちに合ったレイアウトをすることが重要です。
ですので、レイアウトの初期段階でしっかりとした計画を行うことが求められます。
【ゾーニングのポイント1】ゾーン分け

まずゾーニングを行うにあたり、オフィスには何の機能が必要なのか見極める必要があります。
例えば、
・従業員だけが使うゾーン
・従業員も来客も使うゾーン
・来客だけが使うゾーン
という風にまずは大まかにゾーンの振り分けをすることが大切です。
セキュリティなどの問題もあるので業務や会社の特徴に合わせる必要もあります。
ワークで言えば、
従業員だけが使うゾーンは、執務室、OAコーナー、物置
来客、従業員共に使うゾーンは、会議室、打合せスペースです。
そして、それらのゾーンがどの程度の広さが必要になるかを知る必要があります。
執務スペースで参考になるのはデスクの大きさです。
デスクの基本の大きさは、幅1000mm〜1400mm、奥行き600mm〜800mm程度です。
窮屈になると仕事の快適さが失われ、ストレスの原因にもなります。
会議室では、どのくらいの頻度でどの程度の人数で会議を行うかがポイントです。
このようにゾーン分けでは、ある程度の広さも考える必要があります。
【ゾーニングのポイント2】導線

ゾーンをどこに配置するかに当たり重要なのは、導線です。
導線とは、社員たちがオフィス内で動き回る通路のことです。
例えば、
・エントランスから自分の席まで
・席から会議室
・休憩場所と執務スペース
・来客時の会議室、応接室までのルート
などがあります。
導線のポイントとしては、シンプルであること、そして来客時の導線と社員の導線が極力交わらないことです。
何度も行ったり来たり、ジグザグするような導線は効率が悪くなり、ストレスにもなります。
最短距離で辿り着けることが1つのポイントです。
来客時に会議室までの導線に問題があると、お客様にもオフィスで仕事をする人にもストレスになります。
そして、一度に多くの人数が行き来するのであれば幅を広くとる必要があります。
多くの人が通るのに、行き違うのに避けるようであれば前に進ことができません。
ワークのオフィスでのメイン導線は上記図面の赤のラインです。
一筆書きで表現できることから、シンプルであること、一直線でオフィスの奥まで行けることがわかります。
エレベーターから一直線で奥まで行けることで来客時の会議室までの誘導がしやすくなります。
また、メイン導線と執務スペースが干渉しない導線になっています。
ゾーニング事例・実際のワークのオフィスは?

ゾーニングのポイントをお話しするに当たり、ワークのオフィスをご紹介しました。
では実際にオフィスの中はどうなっているのか。
上記画像はワークの実際の写真です。
左は会議室前からエントランス方面に向かって見た画像です。
一直線であることで、奥まで見渡すことができます。
右上は執務スペースです。
ワークオフィスでは、背面式のデスク配置を採用しています。
自分の仕事に集中しやすく、後ろを振り返れば会話ができるメリットがあります。
1700mmの幅が確保されているので、後ろを人が通っても干渉せず気になることがありません。
以上が、オフィスレイアウトにかかせないゾーニングのポイントです。
いかがだったでしょうか。
今使っているオフィスが十分であるのか考えて見ても良いかも知れません。
小規模オフィスのゾーニングで注意したいポイント

小規模なオフィスでは、使える面積が限られているからこそ、どこを執務スペース、会議スペース、来客スペースなどにするのかを整理するゾーニングが重要です。
ゾーニングをせずに必要なスペースを配置していくと、通路が狭くなったり、人の移動が交錯したり、限られた面積を十分に活用できなかったりすることがあります。狭いオフィスほど、必要な機能と動線を整理したうえで、スペースの使い方を考えましょう。
すべての用途を壁で区切らない
執務スペースやミーティングスペース、休憩スペースなどをすべて壁で区切ると、小規模なオフィスでは圧迫感が生まれやすくなります。
機密性や遮音性が必要な会議室などは個室化し、それ以外のスペースはできるだけオープンにつなげるなど、用途に応じて区切り方を変えることがポイントです。
1つのスペースに複数の役割を持たせる
限られた面積を有効活用するためには、用途ごとに専用スペースを設けるだけでなく、1つのスペースを複数の用途で使う方法もあります。
例えば、普段は休憩やコミュニケーションに利用するスペースを、簡単なミーティングや社内イベントにも使えるようにするなど、時間帯や目的によって使い方を変えられるようにすると、スペースを効率的に活用できます。
家具を移動しやすいものにするなど、レイアウトを変更できるようにしておくことも有効です。
来客動線と社員動線を整理する
小規模なオフィスでは、限られた空間に人の動きが集中するため、動線の整理も重要です。
例えば、来客者が会議室へ移動するたびに執務スペースの中を通るレイアウトでは、社員の業務を妨げたり、来客者からPC画面や書類が見えたりする可能性があります。
エントランスから会議室までの来客動線と、社員が日常的に利用する執務・収納・複合機などへの動線をできるだけ分けることで、限られたスペースでも使いやすいレイアウトにしやすくなります。
ガラス・家具・床材を使って緩やかにゾーニングする
ゾーニングは、必ずしも壁やパーティションで空間を完全に仕切る必要はありません。
例えば、ガラスパーティションを使えば視線の抜けを保ちながら空間を区切ることができます。また、収納家具やソファなどの配置によって空間を分けたり、床材やカーペットの色・素材を変えたりすることで、壁を設けずに用途の違いを表現することもできます。
このような「緩やかなゾーニング」を取り入れることで、小規模なオフィスでも圧迫感を抑えながら、用途ごとにメリハリのある空間をつくることができます。
ゾーニングだけでなく、レイアウトや家具、色・素材、収納などを工夫することで、小さい事務所でも広く見えるおしゃれなオフィスを目指せます。
小さい事務所をおしゃれに見せる具体的な方法についてはこちらをご覧ください。
- この記事の監修者
- 株式会社ワーク代表取締役 インテリアコーディネーター
- 坪内雅彦
- 中小企業様のオフィス設計、内装工事を35年以上、従事しています。オフィスの新規開設、改装、移転での業務を設計、工事、家具、引越しまでワンストップでサービスを提供しています。
オフィスの機能性とデザイン性を追求して、一つ一つのオフィスに対してより働きやすい環境創りをこころがけています。本サイトにて、手がけた500社以上のオフィスデザイン事例をもとに役立つオフィス創りのノウハウを配信中しています。
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