オフィス画像ライブラリ
オフィス画像ライブラリ

2020年のオフィス事情総括&2021年のオフィストレンドを大胆予想!

2020年のオフィス事情を振り返ってみようと考えた時、トップワードにはやはり「新型コロナウイルス」が挙げられます。

新型コロナウイルス感染拡大によって多くの企業が“テレワーク”“オンライン会議”“時差出勤制度”などを導入し、オフィスは以前のように使われなくなりました。

また出勤した際も、オフィス内でのマスク着用が義務となり、密接を避けるべくデスク間でのソーシャルディスタンスがはかられ、さらには、社員間での密なコミュニケーションもできる限り控えるよう呼びかけられました。

私達のオフィス環境は、新型コロナウイルスの影響で一変したと言えるでしょう。

今回は、オフィスデザインのプロフェッショナルとして、その最前線にいたからこそ語れる2020年の変化をまとめると共に、2021年というアフターコロナ年度に必要とされる、新しいオフィスへの動きを予想してみたいと思います。

目次

オープン空間から個室ブースへ 2020年オフィスのニーズは180℃変化した

2020年のオフィス事情総括&2021年のオフィストレンドを大胆予想!

NHKのニュースサイト(※)によると、新型コロナウイルスの存在が明らかになったのは、2020年年が明けたばかりの1月6日、あの頃はまだ中国武漢での感染であり、日本での拡大など想定もされていませんでした。

その後、日本でも感染が確認されて、1月末にはWHOが国際的なパンデミックと宣言、3月には日本でも専門家会議が発足されて、4月には全国への緊急事態宣言が発動されました。

出勤時や会社内における3密を避けるべく、多くの企業でテレワークが導入されていきましたが、この頃はまだ、新型コロナウイルスの感染拡大が収まるまでの一時的な対処であり、テレワークが半永久的に続くものとは考えられていませんでした。

(※)https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/chronology/

●2020年前半は拡大移転やオープンレイアウト型リフォームが継続
新型コロナウイルスが感染拡大する前のオフィスは、“オープンレイアウト”“開放感”“部署を跨いだ偶発的なコミュニケーションの促進”といった、今とは真反対の空間デザインが主流でした。
また移転される多くのお客様は、オフィスの拡大が主でした。

弊社が2020年5月に実施したオフィスリフォーム事例(2019年の年末から計画)でも、60坪の業務スペースをオープン席にリノベーションされ、デスクとイスも新調、会議室も面接場所としての機能を意識したリフォームがなされました。

ただその頃すでにコロナへの危機感はあったため、工事関係者の方々には毎日体温計を測る、入館記録をつけるなどの対応をお願いしていましたが、ここまで全国的な感染拡大が長引くとは予想していませんでした。

また別のオフィスリフォーム事例では、120坪という広さのスペースをフルリノベーションされてローパーテーションのブース席や3つのファミレスブース、2人用打ち合わせスペース、10人用の会議室2つなどABWを意識したレイアウトを組みました。
企業ブランディングを強化したいとのご要望もあり、お客様が開発されているキャラクターデザインを床に施したりもしました。

工事の途中で、入居されるビルの別のテナントでコロナ感染者が出たとの知らせを受けて、ビル全体を消毒したということもありました。

●2020年後半はテレワークの継続によりでオフィスの縮小移転が急増
5月末、緊急事態宣言が全国で解除されたものの、感染状況は改善しては悪化するを繰り返すこととなり、多くの企業がテレワークを継続したことでオフィスが使われない日々が続きました。

そして、Twitter社の無制限のテレワーク継続宣言や、富士通の3年を目処にしたオフィススペース半減計画などの報道を受けて、オフィス縮小の動きが活発になっていきました。

その頃から、弊社へのお問い合わせは下記2種類へと変わっていきました。
一つは、オフィス内にコロナ予防設備を導入したいという内容です。
具体的には、受付に設置するローリングカーテンや、飛沫防止用のアクリルパネルやパーティションの設置といったものでした。

もう一つは、オフィス縮小移転のご相談です。
テレワークでオフィススペースが無駄になっているため、家賃のコスト削減も兼ねて小さいオフィスへ引っ越したいという内容です。
これまでの半分程の広さで、フリーアドレスの業務スペース、会議室、ミーティングスペースといった必要最低限の機能が整ったオフィス環境を作りたいというご要望が増えていきました。

具体的なオフィス縮小移転の事例につきましては、下記の記事でもご紹介しています。
https://work-design.co.jp/blog/detail.php?id=456

今多くの企業がオフィスに求めている役割・機能・ツールとは?

2020年のオフィス事情総括&2021年のオフィストレンドを大胆予想!

アデコグループの調査(※)によると、緊急事態宣言時にテレワークを実施したと回答した企業は65.7%、10月末時点で今もテレワークを継続していると回答した企業は、82.0%にも登ることが分かりました。

一方でテレワーク導入の懸念点として、社員でのコミュニケーション不足を上げた企業が58.7%、部署内での連携を上げた企業が47.2%となっており、テレワークが100%円滑に働いているとはいえず、いずれも“コミュニケーション”が課題になっている現状が見え隠れしています。
(※)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000630.000001264.html

今現在見受けられるオフィスの傾向や、多くの企業が実施しているコロナ対策としては、下記のようなものが挙げられます。

●テレワークを中心とした今の働き方は、コロナ収束までの一時的な対応ではなく、長期的な継続を考えている企業が多い
●縮小移転では、現在の半分ほどの広さに引っ越す傾向が強い
●部署を跨いだ効率的な座席利用体制を引くため、フリーアドレスに変える企業が多い
●固定席の数を減らして密を避ける企業が多い
→例えば、元々20〜30席だった場合は10席未満にするなど
●会議室は少人数用の部屋を複数作りたいと要望する傾向が強い
→2名用4名用程度の小会議室が人気で、10名以上の会議室はニーズが減っている
●オンライン会議用の防音できる部屋や個別ブースのニーズが増えている
●デスクに設置する飛沫防止用のアクリルパネルは、ほぼ必ずリフォーム要件に含まれている
→高さは700mmが基本、これは理化学研究所が発表した飛沫映像データが基準になっている
●一人の用のワークブースのニーズが増えている
→完全個室の高額なものでなく、半個室やドーム型など比較的安価なものが人気

オフィスデザイン会社が大予想!2021年のオフィストレンドはこうなる!

2020年のオフィス事情総括&2021年のオフィストレンドを大胆予想!

現状の傾向を踏まえて、2021年のオフィス事情はどのように変化していくのか?を予想してみたいと思います。

●オフィス縮小移転は今後ますます増えていく
2021年は、縮小移転の動きはますます拡大していくと予想されます。
実際すでに、100坪以上の物件ニーズが減っている中、20坪、50坪の物件は活発に動いているという不動産会社様からの情報も耳に入ってきています。

オフィス縮小は、会社にとって家賃という固定費を大幅に削減する機会でもあるので、間違いなく積極的に検討する事項となるでしょう。

●オフィスは社員にとって複数ある仕事場の中の一つになる
どんなにテレワークが続いても、オフィスを完全に無くす企業は多くないと考えられます。
それは、企業成長をはかる上で、社員間のコミュニケーションや社員のモチベーションを維持するためのハブスポットは不可欠だからです。

ただ、これまでのような毎日8時間以上過ごす場所ではなく、自宅、シェアオフィス(カフェ)と並ぶ第3の仕事場という位置づけが定着するでしょう。
一方で、オフィスの作り方は変化し、これまでような社外向けのおしゃれなエントランスや豪華な応接室が減り、その分業務スペースの機能性や利便性の重要視など、社員の為の設備をより充実させる企業が増えてくるのではないでしょうか。

●インテリアは、コロナ対策しつつもおしゃれなデザインへ
オフィスを縮小したとしても、社員が積極的に立ち寄ってくれるよう、インテリアや空間デザインにはこだわる企業は増えると予想されます。

具体的には、社員同士が交流できるカフェスペースやキッチンを設けたり、ミーティングスペースを増やす企業が増えそうです。
また、遊び心のあるオフィスにすべく、壁画アートやホーム系のおしゃれ家具などが人気となるのではないでしょうか。

2021年にオフィス移転・リフォームされる方へ…お伝えしたいアドバイス

2020年のオフィス事情総括&2021年のオフィストレンドを大胆予想!

最後に、2021年度オフィスを移転・リフォームしようかと考えられている企業様のために、押さえて置くと役立つポイントをまとめてみました。
もしよろしければ、ご参考にしていただければと思います。

●コンパクトオフィスの場合、レイアウト設計が大変重要になります。
導線を工夫して効率的なスペース配分を考えましょう。

●オフィス内の様々な場所で飛沫防止対策が必須となりますが、ローパーテーションを活用していきながら、圧迫感が出ないような空間作りを心がけましょう。
ガラス素材や半透明のものを活用すると、開放感を出すことができます。

●間仕切りの多いオフィスは全体的に暗くなりがちです。窓面を塞がないようにしながら、自然光の入るレイアウトを意識しましょう。

●コロナ感染防止のためにも、風通しの良さを意識することが大切です。
できる限り窓が開けられるように家具を配置し、しっかり換気できるようにしておきましょう。
(高層ビルの場合は、窓開けが難しいので空気清浄機や換気システムの導入などを検討しましょう)

家具の新調は目的を持って検討しましょう。
移転を機にオフィス家具を入れ替えようと考えられる企業も多いと思います。
例えばイスは、どんなに性能の良いものでも年季が入ると摩耗し性能が落ちてきますし、社員の健康を考える上でも定期的な買い替えには価値があります。
一方、デスクやキャビネットは消耗しづらく、新調しても性能が変わらないことも多いです。

どの家具を新しくすべきかは、オフィスデザイン会社に一度相談してみるのがオススメです。

●オススメのオフィス家具:パーソナルロッカー
パーソナルロッカーは、コロナ対策としてとても便利なアイテムです。
さらにフリーアドレスにも対応できる上、間仕切りや作業台として使えるタイプも多いのでコンパクトオフィスでもスペース効率に繋がります。

●オススメのオフィス家具:ワークブース
ワークブースは、2021年最も人気となるアイテムだと予想されます。
ワークブースというと、これまではエアコンや消防設備も整った完全個室のタイプのみで一つ数百万円と高額だったため、手軽に導入できるものではありませんでした。しかしコロナをきっかけに需要が増え、最近は半個室のものや組み立て式のものなど様々な種類が販売されています。
また、金額も一つ20万円代など手頃なものもあり選択肢が広がっています。
弊社からも、ご要望に合わせてベストなタイプをご提案することが可能ですので、ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

ご相談・お見積りの依頼は
お気軽にご連絡下さい!
  • オフィスの図面にあわせ無料でご提案いたします。
  • デザイナーが直接ご相談に対応させていただきます。
ご相談・お見積り・無料提案はこちら 03-3769-2280
受付:平日9:00~18:00

Xで経営者様向けに
オフィス創りの事例・アイデアを公開中!

  • 社員の満足度向上を実現する環境創り
  • 認知採用力が高まるオフィス創り

Instagramでお洒落な
オフィスデザイン・オフィス家具を公開中!

Instagram

Facebookでオフィス創りの
基礎知識/最新事例/画像ギャラリーを紹介中!

Facebook