今のオフィスは時代に合っていますか?働き方と共に見直す「オフィス改装チェックリスト」
コロナ禍を経て、リモートワークやハイブリッド勤務が定着し、オフィスの存在意義は大きく変化しました。
かつてのように「全員が毎日集まって働く場所」ではなく、今のオフィスには「人があえて集まりたくなる理由」が求められています。
その背景には、採用競争の激化や企業ブランディングの重要性、そして社員のエンゲージメント向上といった課題があります。
単なる作業空間ではなく、コミュニケーションが生まれ、企業文化が育つ場所へと進化させることが、これからの時代に合ったオフィスのあり方です。
本記事では、オフィス改装の必要性が高まっている時に現れる“サイン”や、チェックすべきポイントをピックアップして解説しています。
後半では、働き方の変化に伴って行われた実際のオフィス改装事例もご紹介していますので
ぜひ合わせてご覧ください!
意外と見落とされやすい、オフィス改装を検討すべき“サイン”とは?

オフィス改装を考えるタイミングは、見た目の古さだけでは判断できません。
次のような変化が見られる場合、すでに“働き方と空間のミスマッチ”が起きているかもしれません。
●出社率が下がっている
●会議室が常に埋まっている、またはほとんど使われていない
●社員同士のコミュニケーションが減っている
●オフィス環境の見直しを5年以上行っていない
これらのサインを放置すると、生産性や採用力の低下、離職率の上昇など、経営面にも影響が及びます。
「不便だけど慣れてしまった」状態を放置することこそが、最も大きなリスクといえるでしょう。
【オフィス改装のヒント】オフィス空間で見直すべき7つのチェックポイント

オフィス改装を成功させるためには、見た目やレイアウトだけでなく、“働き方との整合性”を重視することが大切です。
ここでは、実際にオフィス改装を進める際にまず見直すべきポイントを優先順位をつけてご紹介します。
① 執務室のレイアウト:動線とコミュニケーションの再設計
執務室は、オフィスの中で一番大切なスペース、今の働き方にマッチしたレイアウトが求められます。
例えば、フリーアドレスやABW(Activity Based Working)は、自由度の高く開放的な雰囲気を作り出します。
まずは今の課題を抽出した上で、これまでの概念にとらわれない自由な発想でレイアウトを考えてみましょう。
② 会議室の新しいスタイル:用途と利用率の最適化
会議室は、これまでのような大会議室、中会議室、小会議室をそれぞれ設けるのがベストとは限りません。
今の働き方を考えると、オンライン会議、ブレインストーミング、1on1など、目的ごとに最適な空間を設けることが最適と言えます。
特に、オンライン会議のためのワークブースはこれから必須の設備といえます。
③ オフィス家具の最適化:快適性を左右する基本要素
椅子やデスクの高さが合っていない、収納スペースが不足しているといった要素は、日々のストレスにつながります。
人間工学に基づいた家具選定や、モジュール式什器の導入で柔軟性と快適性を両立させましょう。
機能性だけでなくデザイン性も大切、出社へのモチベーションアップに繋がります。
④ フリースペースの充実:オフィスの自由度を高める要素
業務以外のこと、例えば、休憩やランチなどができる場所がオフィス内にありますか?
リラックスができる場所があると気分がリフレッシュできる他、社員同士の交流も促し、創造性も高まります。
具体的には、ソファなどが置かれたリフレッシュスペースやキッチンのあるカフェ&バースペース、
また、急な体調不良の時に休める救護室などもあると良いでしょう。
⑤ デザイン・内装素材:企業ブランドと働く意欲を高める要素
内装の色や素材、照明は、無意識のうちに働く人のモチベーションや印象を左右します。
これまで壁、床、天井などの貼替えを行ったことがなかったり、元々の蛍光灯を変えたことがないというオフィスは一度見直してみましょう。
企業理念やビジョンを空間デザインに落とし込むことで、「この会社らしさ」を視覚的に伝えることが可能です。
⑥ トイレの見直し:出社率に大きく影響する要素
意外に見落とされがちなのが、トイレなどのサニタリースペース。
清潔さや快適性が損なわれると、社員満足度は一気に低下します。
最新の節水・抗菌仕様や、アメニティ性の高い空間にすることで、職場全体の印象が大きく変わる他、人材採用にもプラスになります。
⑦ セキュリティ&災害の強化:あらゆるリスクに備える
セキュリティ対策は万全ですか?
入退室管理システムや監視カメラの導入、情報セキュリティ対策など、安心して働ける環境づくりも改装計画に含めましょう。
また、災害に備えたマニュアルの作成や備品の確保は、安心して働ける職場づくりの基本となります。
新時代の働き方に合わせたオフィス改装事例①:世代交代を機に始まったオフィス改革

こちらは、お父様から代表を引き継がれたことを機に、自社ビルのオフィス改装に乗り出された事例です。
“社員がより働きやすい環境へ業務スペースを整えたい”とのご要望の元、
フリーアドレスの業務スペースと、窓際の個室リフレッシュスペースを作りました。
リラックスできて疲れづらい温白色の照明に変更しているのもポイントです。
※オフィスの詳しい様子は、下記の記事をご覧ください。
「社員が働きやすい環境を整えたい…そんな思いをカタチにしたオフィスデザイン」
新時代の働き方に合わせたオフィス改装事例②:社員が喜ぶリフレッシュスペースへと改装

こちらは、社員の方々が会議室やロッカールームでお昼の食事を取っているのを見て
“落ち着いて食事が取れたり、気分転換したりできる専用スペースを作りたい”と考えられ
オフィス改装した事例です。
元々別の用途で使っていた複数の部屋をワンルームにし、
リフレッシュスペースとしてリニューアルしました。
※リフレッシュスペースの様子や内装のこだわりはこちらの記事をご覧ください。
「造作家具・造作壁の工夫が光る、リフレッシュスペースのオフィスデザイン事例」
新時代の働き方に合わせたオフィス改装事例③:完全リモートワークに対応したオフィス空間

こちらは、ほぼすべての社員の方々がコロナを機にフルリモートワークになったため、
事務的なスペース以外は、社員同士の交流や休憩などに使うためのリラックスエリアに
リフォームしました。
「KANADEMONO(かなでもの)」の家具など、天然素材を用いたリラックスできる
空間をデザインしています。
※オフィスのレイアウトや家具の詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。
「業務時間とリラックス時間が自然と切り替わる、柔軟性の高いオフィスデザイン事例」
まとめ
オフィス改装は「古くなったから変える」ではなく、「働き方に合わせて進化させる」ことが大切です。
空間の変化は、社員の行動を変え、企業文化を育てます。
定期的な見直しを行い、時代にフィットしたオフィスへとアップデートしていきましょう。
自社に必要なオフィス改装をプロに相談したいとお考えの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
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