本当に必要？オフィスデザイン会社選びで敢えてコンペにしないメリットと賢い選び方

一般的には、会社選びの最善策とされているコンペですが、実施しないことで得られるメリットもあります。

●時間が節約できる
一つは時間が節約できるということです。
代表的なコンペの流れは、
・オフィスデザイン会社探し
・参加依頼
・合同説明会
・コンペ
・評価
・決定
と大きく5つのステップがあります。
すべてのスケジュールを終えて実際に依頼先が決定するまで、少なくとも1ヶ月以上かかってしまいます。

しかし、もしコンペをしないとなると、これらのステップをスキップして、具体的なレイアウトや内装の打ち合わせから始めることができるのです。

●工数が削減できる
コンペには、依頼側にも様々な準備や対応が必要となります。
具体的には、合同説明会の会場準備や実際の開催、RFPの作成、コンペ参加企業の個別対応、経営者（または上長）とコンペ参加企業との橋渡し役などがあります。

多くの場合、責任者1人とサポートメンバー数人の工数が割かれることとなりますが、もしコンペをしないとなると、多くの工数が削減できる他、人員も責任者1人で十分となります。

コンペをしないといっても、まったく会社を比較しないで決めるわけではありません。
ここからは、コンペの時間も工数もかけず且つ賢く会社を選ぶ方法をご紹介します。

●デザインコンペではなく商談で決める
一つは、本格的なデザインコンペの形を取らずに会社を比較する方法です。
具体的には、簡単なRFPを作成した上で、数社のオフィスデザイン会社と実際に会い、コスト目安を聞いたり、近しい事例を見せてもらったり、アイデアを出してもらったりして、いわゆる“商談”をベースに、自社に合う会社を選んでいきます。

※下記の記事では、オフィスデザインに関するRFP（提案依頼書）の作成方法を
ご紹介しています。
「オフィスデザインに関わる方必見！提案依頼書（RFP）の作成イロハ」

●会社を紹介してもらう
もう一つは、信頼できる知り合いの会社に紹介してもらうという方法です。
特に、訪問したことのある会社の中で素敵だなと思うオフィスがあったら、その依頼先を紹介してもらうのがベストです。

その際に、かかったコストや会社・担当者の対応力などをヒアリングすることも忘れないようにしましょう。

●依頼実績のある会社に再発注する
もし今のオフィスデザインが気に入っていたり、前回発注した時の満足度が高かったりする場合は、同じ会社に再度お願いするというのも一つの方法です。

オフィスデザイン会社側も、お客様の好みや傾向を理解した上で進められるので、より良いデザインを提案できたり、効率よく進められたりして、お互いにとってメリットが大きいです。

ここまで、コンペにしないメリットや賢い会社の選び方をご紹介してきましたが、すべての会社にとってそれが良いとは限りません。

ここからは、オフィスデザイン会社選びにおいて、コンペをおすすめする会社と特におすすめしない会社の特徴をそれぞれご紹介していきます。

●コンペをおすすめする会社
・コストの比較が必要な場合
・様々なタイプのオフィスデザインを比較したい場合
・中規模～大規模のオフィスの場合
・本社や上長などに比較報告書を出す必要がある場合

※こちらの記事では、コンペを実施する際に使える「評価表」をご紹介しています。
「【コンペで使える評価表】オフィスデザイン会社選びに必要な9つの評価項目とは？」

●コンペを特におすすめしない会社
・オフィスデザインのイメージが決まっている場合
・小規模なオフィスの場合
・今のオフィスデザインを継承したい場合
・スケジュールがタイトな場合